Blenderにおける「奥が深い症候群」を考える

うーん。
Google SketchUpにハマっている知人から、「Blender使いは『奥が深い症候群』に掛かっているのではないか」という指摘を受けて大人げない口論をしてしまった。最終的に折れたんだけど。
そもそもBlenderSketchUpではかなり分野が違うし、直接比較するもんじゃないしな。大人げなかった。


「奥が深い症候群」って言葉は
http://0xcc.net/misc/bad-knowhow.html
の記事の氏が初出なのかな? 初めて読んだ時は、短いながらに考えさせられた。

そもそも、俺がBlenderのファンになった理由は「進化が速くて追いかけるのが楽しいから」である。3Dソフトがないと困るのであれば適当なソフトを購入していただろう。
最初にBlenderと出会った時の事を考えてみると——そうそう、俺はまったく操作できずにquitしてしまったのだった。ver1.x世代のBlenderってのはそれくらい取っ掛かりようがなかった。そもそも英語ドキュメントと戦えなかったなあ。確かまだオレ学生だ。
昔語りはどうでもいい。

今のBlenderも、根幹は何も変わってない——所狭しと並んだボタンは略称だらけだし、MeshToolsの一部は解説なしには使えない。
今でも仮にドキュメントがなかったとすれば、頼りの綱はソースコードだけだろう(※今でも、といったけど過去にはBlenderはオープンではなかった:そしてもちろんオープン化は、広い意味では究極の分かり易さの改善だ)。
「判り易さ」の理想形は、説明なくても理解できるモノを差す。アフォーダンスなんて言葉が流行ったけど、あれが欠けている。
もちろんver1世代に比べるといまのBlenderは、Tooltipやメニュー上のショートカットキー表記の網羅、システム整理が進むにつれ、細部は格段に判り易く進化してきてるはずだけど。書籍も出揃って来たし、blender.jpを始めJDBP/WBS+など充実した情報源が揃っている。前に比べれば天国だ。
データブロックについての理解なしに学習を進めたら、例外なく詰まる。
……あれ? でも待てよ。
他の3Dソフトでも、細部に至ると「覚えないといけない前提条件」は少なくないよな……。