そしてBlenderは奥深さを提供し続ける

実のところ、奥が深いといって喜びを見出せる点は山積みだ。node編集機能なんかは最たるものかもしれない。いろんなレンダーパスに自在な変位を加えられるので、なんだかわからないもの作りから微調整にまで汎用性がある。
nodeは、Blenderの一般機能では直接アプローチ出来ない技法の解決策も提供してくれる。代表例は漫画のような境界線だ。Blender標準機能の境界線はただのオブジェクト境界のレンダリングなので、思った所に線を引くような微調整が効かない。で、その境界値はnodeからも工夫すれば表現でき、実際にサンプルがいろいろあるあったのは覚えているんだけどググるの面倒なので後日補足でもしよう
この奥の深さはすごいオモチャだ。正直困る。汎用性ある機能なので、アイデア次第でアーティスティックな効果が出せる。ekakiya.jpさんの作品が素晴らしい。
氏のサイト:http://www.ekakiya.jp/
Blender.jpに公開されていた投稿の引用:http://www.ekakiya.jp/ehp/1792.jpg
Blender.jpに公開されていた投稿の引用:http://www.ekakiya.jp/ehp/1791.jpg
もう何をやったらそうなるのか判らない水準だw

氏を模倣(?)しようと格闘し始めて思った。映像シンセサイズツールとしての奥の深さに引き込まれている状態であり、バッドノウハウ云々とは無縁な話なのかな。

音楽機材の話で経験を語ると、汎用性の高いVAシンセサイザーなんてのは、もうバッドノウハウが幅を利かすの雨霰だ。「鐘の音を作るにはこんな感じで変調したものをこんな具合にフィルターするとー」とかそんな世界。鐘の音を鳴らしたいなら鐘の音が入ってる音源を用意すれば済む。でもシンセサイザーを弄るのが趣味になると、なんとかしてオシレータやフィルタ、エフェクト知識を総動員して感覚でパラメータを煮詰めて行く。
グッドラッパーとして「鐘の音」プリセットが添付されることで、ユーザーは「目的の物を調整したいだけ」というブリッジを得る。今や、シンセサイザーのほとんどは「プリセットを元に、調整したり動的なパラメーター変更で効果を得る」道具になっている。

この例から、別の極端な見方を考えると、Blenderに「ekakiya氏風のnode設定プリセット」が入ることが、グッドラッパーになるのかもしれない。